人狼ガイド

狂人の立ち回り|騙りCOの入門とセオリー

人狼ゲームの狂人と狂信者の立ち回りを解説。占い師を騙るタイミング、特攻と誤爆の避け方、吊られる順番の考え方、狂信者との決定的な違いまで、序盤・中盤・終盤の判断基準にそって整理します。

公開日 どうぶつじんろう運営

水晶玉を掲げて占い師のふりをする動物と、それを疑いの目で見つめる動物たちのイラスト

狂人を引いた瞬間、手が止まる人は多いはずです。人狼のように仲間もいなければ、占い師のように毎晩もらえる情報もない。それでいて「人狼を勝たせろ」とだけ言われる。何をすればいいのか分からないまま1日目が終わり、そのまま空気になって負ける——狂人でいちばん多い負け方です。

この記事では、どうぶつじんろうの狂人と狂信者について、序盤・中盤・終盤で何を判断すればいいのかを整理します。役職の能力そのものは役職一覧にまとまっているので、ここでは立ち回りだけを扱います。

狂人はどういう役職か

狂人は、人間でありながら人狼チームに所属する役職です。占い師に占われても霊媒師に判定されても結果は「人間」と出ます。夜の能力はありません。そして最大の特徴が、人狼が誰かを知らされていないことです。

勝利条件は人狼チームの勝利。自分の生死は一切関係ありません。ここが市民チームの役職と決定的に違うところで、狂人は「生き残る」ことを目標にした瞬間に弱くなります。目標は村に間違った情報を信じ込ませて、市民を処刑させることです。

序盤: 占い師を騙るのが基本形

狂人の定番は、占い師を名乗ることです。理由は2つあります。

1つは、本物の占い師を確定させないため。占い師が1人しか名乗り出なければ、村はその人を信じて情報を積み上げられます。そこに2人目が出た瞬間、村は「どちらが本物か」という問題を抱え込み、判断が遅れます。

もう1つは、処刑の回数を削れるから。偽の占い師が1人いれば、村はいずれその真偽を決着させるために処刑を1回使うことになります。人狼を探す回数がそのぶん減る、というのが狂人の直接的な戦果です。

出ると決めたなら、早めに名乗り出てください。本物より遅れて出るほど「本物の様子を見てから出たのでは」と読まれます。

判定の作り方には仕様が絡む

どうぶつじんろうの初日の占いは部屋設定で変わり、初期設定は「ランダム白」です。この設定では、初日の夜にランダムに選ばれた1人が人間だと自動で判明します。つまり本物の占い師が持っている初日の結果は「自分で選んだ相手」ではなく「勝手に決まった相手」の白判定です。騙るならこの形式に合わせないと、報告の仕方だけで偽物だと分かってしまいます。

なお、この自動占いの対象からは人狼・占い師・妖狐が除外されます。既定の設定では初日に呪殺(占いによる妖狐の死)は起きません。妖狐入りの部屋で騙るときは、この点も踏まえて結果を組み立ててください。

特攻と誤爆

人狼を知らない狂人が、当てずっぽうで誰かに黒判定を出すことを特攻と呼びます。そしてそれが本物の人狼に当たってしまうのが誤爆です。狂人が最も避けたい事故で、自分の手で味方を処刑台に送ることになります。

黒を出すなら、発言の内容から「この人は人狼ではなさそうだ」と自分なりに絞り込んでからにしてください。逆に、確信が持てないうちは白判定を配って場を薄めるほうが事故は起きません。

中盤: 信用を取ることが目的ではない

騙りに慣れてくると、今度は「信じてもらうこと」が目的化しがちです。ここが分かれ目で、村に信じてもらうのはあくまで手段です。信用されたうえで嘘の結論に導けて初めて成果になります。

そのため、本物の占い師と同じ判定を重ねるのは避けてください。似た結果を出せば真贋がつきにくくなって信用は保てますが、村には結局のところ正しい情報が2回届いています。それでは騙っている意味がありません。

霊媒師を騙るという選択肢もあります。人狼側が占い騙りで信用を取れそうな盤面なら、狂人が霊媒師側に回って本物の霊媒師と並び、処刑された市民に「人狼でした」と嘘の判定を出す形です。ただし霊媒師は真偽が確定するまで発言の重みが軽く、結果として騎士の護衛が占い師に集中しやすくなる、という副作用もあります。

投票にも気を配ってください。どうぶつじんろうでは通常の投票は誰が誰に入れたか公開されます(決選投票だけは秘匿です)。自分が語っている推理と投票先が食い違っていると、そこだけで偽物だと見抜かれます。

終盤: 吊られる順番を選ぶ

役職を騙った以上、いずれ処刑される日は来ます。問題はその順番です。本物の占い師が機能したまま自分だけ先に落ちるのは、狂人にとって最も価値の低い死に方です。村は正しい情報源を残したまま偽物を1人片付けただけで、盤面はきれいになってしまいます。

逆に、本物を先に処刑させられたなら、その後は自分が吊られてもかまいません。人狼を探す回数を1回余計に使わせたことになるからです。

もうひとつ、妖狐が入っている部屋では注意が必要です。妖狐は決着の瞬間に生きていれば、人狼チームの勝利すら上書きします。妖狐が生き残っている限り狂人も勝てません。終盤で妖狐の存在が疑われる盤面では、村が妖狐を追い詰める流れをあえて邪魔しない、という判断もあり得ます。

潜伏という選択肢

騙らずに市民のふりをして潜む「潜伏狂人」も選べます。ただし成立条件は厳しめで、本物の占い師を処刑に持ち込めて、なおかつ市民を複数処刑させられる見込みが立つときの手だと考えてください。そうでなければ、占い師の数を1つ増やすほうが確実に人狼チームの利益になります。何もできないまま終わった潜伏狂人は「狂ニート」と揶揄されることさえあります。

狂信者は何が違うのか

どうぶつじんろうには狂人とは別に狂信者がいます。違いはただ1つ、開始時に人狼が誰かを知っていることです(人狼側からは狂信者が誰かは見えません)。この情報差が、立ち回りをかなり変えます。

誤爆が起きません。 黒判定を出す相手から人狼を外せるので、狂人よりずっと積極的に黒を打てます。狂人の最大の事故要因が消えるぶん、騙りの攻撃力は上がります。

囲いができます。 囲いとは、偽の占い師が仲間に白判定を出して処刑対象から外す行為です。狂信者は人狼が誰か分かっているので、初日に人狼へ白を出せば「自分は味方だ」と人狼側へ安全に伝えられます。ただし自分が偽物だと露見すると、白を出した相手ごと疑われます。人狼1人を巻き込む可能性がある手だと理解して使ってください。

潜伏の質も上がります。 潜伏狂人が「誰が人狼か分からないまま議論に混ざる」のに対し、狂信者は「人狼に票が向かないよう議論を操作する」という具体的な仕事ができます。

一方で、狂信者だと露見したときの扱いは狂人より厳しくなります。村からすれば人狼の位置を知っている人物なので、まず生かしておく理由がありません。

部屋設定では狂人は最大9人、狂信者は最大3人まで入れられます。両方を混ぜると人狼側の人数がふくらむので、市民チームとの釣り合いは事前に確認してください。

ありがちなミス

  • 生き残ろうとする。 狂人の勝敗に生存は含まれません。目立たないよう縮こまるほど貢献は減ります
  • 信用を取って満足する。 信用は嘘を通すための手段です。真の占い師と同じ判定を重ねるのは、信用と引き換えに村へ正しい情報を渡している状態です
  • 本物を残したまま先に処刑される。 騙りに出た以上、順番は選びにいく価値があります
  • 当てずっぽうの黒で誤爆する。 狂人は人狼を知りません。確信のない黒判定は自分の首を絞めます
  • 判定を出す相手を最後まで決められない。 迷って結果を先延ばしにすると、それだけで偽物らしく見えます

人数帯での違い

人数が変わると、狂人に許される失敗の数が変わります。処刑できる回数が村の持ち時間だからです。

5〜7人: 処刑の回数が2〜3回しかなく、騙りが1回刺されば決着に届きます。ただし人数が少ないぶん、当てずっぽうの黒が本物の人狼に当たる確率も上がります。この人数帯では黒より白を配るほうが安全です。

9〜12人: 狂人がいちばん機能する人数帯です。処刑の回数に余裕があるので、騙りが1日で破綻せず、複数の結果を見せて信用を積む時間があります。9人の基準形については9人村ガイドにまとめました。

13人以上: 占い師のCOが3人並ぶ「3-1進行」のような盤面が起きやすくなります。この形では、3人目として名乗り出るのは狂人にとってかなり難しい立場だと言われます。人狼側は仲間を知っているぶん盤面を設計できますが、狂人はそれが読めないまま合流することになるからです。迷ったら人狼側の出方を1日待つ判断も検討してください。

関連用語ミニ解説

  • CO(カミングアウト): 「自分はこの役職です」と宣言すること
  • 対抗CO: 先に名乗り出た人と同じ役職を名乗り、自分こそ本物だと主張すること
  • 騙り(かたり): 嘘の役職を名乗ること。狂人の主戦術
  • 潜伏: 名乗りも騙りもせず、市民のふりをして潜むこと
  • グレー: まだ占われておらず、役職も名乗っていない位置
  • 特攻: 人狼を知らない狂人が、当てずっぽうで黒判定を出すこと
  • 誤爆: その黒判定が本物の人狼に当たってしまうこと
  • 囲い: 偽の占い師が仲間に白判定を出し、処刑対象から外すこと。狂人にはできず、狂信者だけができる
  • 縄(なわ): 処刑できる回数のこと。狂人の仕事はこれを削ること

よくある質問

狂人は生き残ったほうがいいですか?
生存は勝利条件に含まれません。狂人の勝ち負けは人狼チームが勝つかどうかだけで決まるので、自分が処刑されても人狼が勝てば勝ちです。ただし処刑されるタイミングは選ぶ価値があり、本物の占い師を残したまま先に落ちるのは避けたい展開です。
狂人と狂信者はどう違いますか?
狂信者は最初から人狼が誰かを知っています(人狼側からは狂信者が誰か分かりません)。そのため狂信者は当てずっぽうの黒判定で本物の人狼を撃ってしまう誤爆が起きず、味方に白を出す囲いも意図的に行えます。狂人は人狼を知らないので、その2つができません。
占い師を騙るのが怖いのですが、潜伏でもいいですか?
潜伏は、本物の占い師を追放に持ち込めて、そのうえで市民を複数処刑させられる見込みがあるときの選択です。見込みが立たないなら騙って占い師の数を増やすほうが人狼チームへの貢献は大きくなります。