人狼ガイド
人狼ゲーム 市民の立ち回り|「何もできない」は嘘
市民(村人)は能力がないだけで、やることは山ほどあります。素村COを避ける理由、襲撃を自分に誘導する考え方、縄の数え方まで、能力なしで村を勝たせる立ち回りを解説します。
公開日 どうぶつじんろう運営

役職が配られて「市民」と出た瞬間、少しがっかりした経験はないでしょうか。占いもできない、守れない、夜にできることもない。ハズレを引いた気分で、あとは誰かの推理に乗っかるだけ——。
この受け止め方は、市民というポジションをいちばんもったいなく使っています。市民は能力がないだけで、仕事がないわけではありません。むしろ市民の枠は村でいちばん人数が多く、ここが機能するかどうかで村の勝率は大きく変わります。
市民という役職のおさらい
市民(村人)は特別な能力を持たない、市民チームの基本役職です。夜にできることはなく、勝利条件は「人狼を全員追放すること」。役職の一覧は役職一覧にまとめてありますが、市民の説明だけは他の役職と違って、能力欄が空白です。
ただし、どうぶつじんろうでは夜になると能力のない市民にも待機画面が表示されます。つまりスマホを操作しているかどうかで役職は割れません。市民でも占い師でも、夜の画面の見た目は他人からは同じです。この「外から見て区別がつかない」という性質が、あとで出てくる立ち回りの土台になります。
序盤——名乗らない。そして、喋る
素村COはしない
市民の序盤で最も重要な原則がこれです。「自分は市民です」と名乗る(素村CO)のは避けてください。
理由は2つあります。1つは、名乗っても村が得る情報がほとんどないこと。市民だという申告は誰にでもできる嘘なので、村の判断材料になりません。もう1つのほうが深刻で、市民が名乗るほど人狼側には「残りの位置に役職者がいる」という情報が渡ります。市民が3人名乗れば、狼は残りのグレーを絞って役職者を襲撃できてしまう。市民が黙っているだけで、占い師や騎士は人混みに紛れられるのです。
初日の昼は、情報がないところから始まる
どうぶつじんろうは既定で初日の夜に襲撃がありません。つまり2日目の朝に犠牲者は出ず、村が最初に手にする材料は「誰がどの役職をCOしたか」と「初日の議論の中身」だけです。
情報がないぶん、序盤の市民の仕事はシンプルです。占い師や霊媒師のCOが何人出ているかを整理し、まだ誰にも占われていない位置(グレー)が誰と誰なのかを共有し、その中から怪しいと思う相手に理由をつけて票を置く。派手さはありませんが、この整理を誰かがやらないと、村は初日から人狼の誘導に乗ります。
中盤——「能力者っぽい市民」になる
中盤に入ったら、市民の理想形は少し攻撃的になります。
襲撃を自分に引き寄せる
人狼は夜に、放っておくと村が勝ってしまう相手から噛んでいきます。つまり噛まれる位置に立てるかどうかは、その人が村にとって脅威かどうかの裏返しです。
市民の理想は、能力者のように振る舞って襲撃を自分に誘導することです。占い師のふりをして騙るという意味ではありません(役職を騙るのは状況が限られる上級者向けの手で、慣れないうちは村を壊すほうに転びます)。そうではなく、鋭い考察を出し続けて「この人を残しておくと詰められる」と狼に思わせる、という意味です。能力のない市民が噛まれるのは、村にとっていちばん安い被害です。占い師や騎士の代わりに自分が噛まれたなら、その夜は村の勝ちに近づいています。
視点整理を口に出す
もう1つの中核が視点整理です。「占い師AとBのどちらが本物か」「Aが真なら人狼はどの位置にいるはずか」「Bが真ならどうか」を、場合分けして言葉にすること。
これは正解を当てる作業ではありません。分岐を提示すること自体が村の共有財産になります。逆に、視点整理をまったく出さない人は「推理していない=村のために働いていない」と見なされ、それだけで疑われます。市民は情報を持たないぶん、思考の過程を出すことが唯一の提出物になります。
投票理由を言葉にする
どうぶつじんろうでは通常の投票は公開です(同数で決選投票になった場合だけ秘匿になります)。誰が誰に入れたかは全員が画面で確認できるので、投票は発言と同じくらい強い自己表明になります。
だからこそ、票を置く前に理由を言っておく価値があります。「昨日Cを疑うと言っていた人が今日Dに入れた」という食い違いは、村にとっても人狼にとっても目立つ材料です。理由を先に置いておけば、自分の投票が誤解される事故を減らせます。
終盤——縄を数える
終盤の市民に求められるのは、感覚ではなく計算です。
追放できる回数のことを縄と呼びます。そして村が許容できる間違いの回数は、縄の数から人狼の数を引いた数です。人狼2人の村で追放のチャンスが残り3回なら、間違えていいのはあと1回。ここを数えているかどうかで、終盤の議論の温度が変わります。
注意点として、一般的な攻略サイトに載っている「◯人村は◯吊り」という表は、どうぶつじんろうにそのままは当てはまりません。あの表は「1日に追放1人+襲撃1人で2人ずつ減る」という前提で作られていますが、どうぶつじんろうは初日の夜に襲撃がないため、初日だけは減りが1人です。そのぶん、同じ人数でも追放できる回数が実質1回多くなります。表を暗記するより、その場の生存者数から自分で数えるほうが確実です。
ありがちなミス
黙ってしまう。 市民の最大の失敗はこれに尽きます。「情報を持っていないから話せない」は逆で、情報を持たない人が議論に参加することがそのまま村への貢献になります。市民が黙るほど、人狼は嘘をつく相手が減って楽になります。
素村COしてしまう。 疑われた瞬間に「自分は市民だから見逃して」と言いたくなりますが、これは自分の潔白を示さないまま役職者の隠れ場所を潰す行為です。疑いは能力ではなく、これまでの発言と投票で晴らすしかありません。
安易に役職を騙る。 「市民だと何もできないから占い師を騙って狼を釣る」という手は存在しますが、真占い師の信用を削り、村の情報を混乱させる副作用が大きい手です。盤面を読み切れる自信がないうちは選ばないほうが無難です。
人数帯による違い
5〜7人村。 市民は2〜3人で、村の人数に対する比率も高くありません。追放のチャンスが2〜3回しかないので、1回の間違いがそのまま敗因になります。この規模では、市民1人の発言が村全体の結論をほぼ決めてしまうこともあります。
9人村。 定番構成は人狼2・狂人1・占い師1・霊媒師1・騎士1・市民3。市民3人が「グレーの精査」を担う中心になります。議論のラウンド数が増えて発言と投票のログが積み上がるので、市民の考察が結果に反映されやすい規模です。構成の詳細は9人村ガイドにまとめました。
13人村。 市民は6人まで増え、人狼も3人になります。市民の絶対数が多いので、1人が黙っていても議論は回ってしまう。裏を返せば、発言しない市民は「そこにいない人」になり、材料がないという理由で追放されやすくなります。大人数ほど、市民は自分から存在感を作りにいく必要があります。
関連用語ミニ解説
- CO(カミングアウト) — 「自分はこの役職です」と村に宣言すること。市民は原則としてこれをしません。
- 素村CO — 市民が「自分は市民だ」と名乗ること。上で説明したとおり、村の損になりやすい行為です。
- グレー — まだどの占い師にも占われておらず、役職もCOしていない位置。市民は基本的にここにいます。
- グレラン(グレーランダム) — グレーの中から各自が怪しいと思う人に投票して追放する進め方。市民がいちばん腕を発揮できる場面です。
- 確定白 — 人間であることが確定している状態。占いや霊媒の結果で確定した人を指します。
- 縄 — 追放できる回数のこと。終盤はこれを数えながら議論します。
- 視点整理 — 各役職・各プレイヤーの立場に立って、誰が何を知っているはずかを場合分けすること。
よくある質問
- 市民だと名乗ってはいけないのですか?
- 禁止ではありませんが、おすすめしません。市民が名乗っても村が得る情報はほとんどない一方、人狼側には「残りの位置に役職者がいる」と教えることになり、占い師や騎士が襲撃されやすくなります。
- 推理に自信がなくても発言したほうがいいですか?
- はい。結論が外れていても、考えた筋道を出すこと自体が村の材料になります。市民が黙ると人狼は嘘をつく手間が減り、そのぶん楽に勝ちます。
- 市民は何人くらいいるのが普通ですか?
- 9人村の定番構成では市民3人です。人数が増えるほど市民の枠も増え、13人村では市民6人になります。市民はどの人数帯でも最多の役職です。